この事例の依頼主
50代 男性
相談前の状況
兄弟二人の相続の事案です。相手方が両親の面倒を見ないのに,留学や大学院等の費用を出してもらっていて,依頼者様は両親の面倒をよくみておりました。それにも関わらず,相手方は法定相続分である半分を要求するどころか,弁護士を立てて,不動産を過大な金額で見積もるなどをし,到底認められない請求をしてきていました。依頼者様は大きな不満を抱きつつ,3年間も弁護士と交渉してきましたが,相手方は過大な請求を少しも取下げようとしませんでした。相手方が調停を提起してきたところ,依頼者様は私達に依頼をされました。
解決への流れ
調停の中で,相手方の請求で過大な部分を指摘し,不動産の鑑定手続等を行い,その部分は認められないという結論が出ました。それ以外にも,相手方の隠していた預金口座等を見つけだし,開示させ,更に,依頼者様が両親の面倒を見ていたのに半分ではかわいそうだということを強く主張して,調停委員に同調してもらい,こちらに大きく有利な割合で遺産分割が成立しました。
私達の事務所は,相手方財産の開示請求等,力強く手続を進めていきます。また,依頼者様の心情に配慮し,裁判所にそれが妥当であることを真摯に伝え,依頼者様が納得のいく結論を導くため全力を注ぎます。