legal_36.jpg
袴田事件で注目の「再審法」めぐり日弁連が会長声明 「えん罪被害者が高齢化、直ちに改正を」
2024年05月29日 17時42分
#法曹 #日弁連 #袴田事件 #再審法

日本弁護士連合会(渕上玲子会長)は5月29日、全国52のすべての弁護士会でえん罪被害者救済のための再審法改正を求める総会決議が採択されたことを受け、国に対し、「えん罪被害者とその親族の多くが高齢化している現状に照らせば、もはや一刻の猶予もなく、直ちに法改正を実現すべき」との会長声明を発表した。

声明では、現在の再審法が大正時代の刑事訴訟法の規定をほぼそのまま引き継ぎ、現行法の施行から75年改正されていないとし、「再審請求人の適正かつ迅速な審理を受ける権利が保障されているとは到底言えない状況にある」と指摘。再審法の不備の影響として、再審開始決定が確定するまでに事件発生から約57年の年月を要し、現在も審理されている「袴田事件」を挙げた。

袴田事件などのえん罪事件を契機として、「再審法の不備がえん罪被害者の速やかな救済を阻害しているという実情が広く国民に認識されるに至っている」にもかかわらず、国が「今なお再審法の改正に消極的な姿勢を崩していない」ことを批判。

「実務運用の改善だけで対応するには根本的な限界があり、その手続の基本的な在り方を定める再審法を改正することが必要不可欠である」という認識が、「全国の弁護士及び弁護士会の総意である」としている。

日本弁護士連合会(渕上玲子会長)は5月29日、全国52のすべての弁護士会でえん罪被害者救済のための再審法改正を求める総会決議が採択されたことを受け、国に対し、「えん罪被害者とその親族の多くが高齢化している現状に照らせば、もはや一刻の猶予もなく、直ちに法改正を実現すべき」との会長声明を発表した。

声明では、現在の再審法が大正時代の刑事訴訟法の規定をほぼそのまま引き継ぎ、現行法の施行から75年改正されていないとし、「再審請求人の適正かつ迅速な審理を受ける権利が保障されているとは到底言えない状況にある」と指摘。再審法の不備の影響として、再審開始決定が確定するまでに事件発生から約57年の年月を要し、現在も審理されている「袴田事件」を挙げた。

袴田事件などのえん罪事件を契機として、「再審法の不備がえん罪被害者の速やかな救済を阻害しているという実情が広く国民に認識されるに至っている」にもかかわらず、国が「今なお再審法の改正に消極的な姿勢を崩していない」ことを批判。

「実務運用の改善だけで対応するには根本的な限界があり、その手続の基本的な在り方を定める再審法を改正することが必要不可欠である」という認識が、「全国の弁護士及び弁護士会の総意である」としている。

新着記事
一般的なニュースのサムネイル

デリヘル利用の夫が「本番強要」で逮捕→10日間拘束、高額の示談金支払い 悪質風俗店の「美人局」に弁護士が警鐘

派遣型の「風俗サービス」を利用した夫が、「本番行為を強要した」との疑いで逮捕され、10日間以上も拘束されたうえ、示談のために高額の金銭を支払うことになった──。そんな体験を語るのは、50代の女性だ。

一般的なニュースのサムネイル

Amazonセールで注意、一部商品は「事前値上げ→値下げ」かも…「見せかけ」の大幅割引は法的に問題か

さまざまな商品がお得に購入できるとして人気のセール「Amazonブラックフライデー」が12月1日まで開催されています。

一般的なニュースのサムネイル

孫育てからプロ並み家事まで…晩婚化と共働きが生む祖父母搾取、仁義なき令和家族の実態

共働き世帯が増える中、保育園の送迎や病児保育、夕食の世話などを祖父母が担当する「孫育て」は、現代の子育て家庭にとって欠かせなくなっています。

一般的なニュースのサムネイル

Snow Manライブで女性客が「全裸」?映像拡散で騒動に…「複数の犯罪成立も」弁護士が指摘

人気アイドルグループ「Snow Man」のコンサート会場で、観客席の女性が服をすべて脱いだ様子を撮影した映像がSNS上で拡散し、批判を浴びている。

一般的なニュースのサムネイル

「写真と違う」すき家のローストビーフ丼がSNSで話題 記者が実食→運営会社の見解は

牛丼チェーン大手「すき家」が発売したローストビーフ丼をめぐって、「メニュー写真と見た目が違う」という声がSNS上で上がっている。

一般的なニュースのサムネイル

短答式、合格者は2958人 前年比191人減 司法試験

法務省は8月1日、司法試験と予備試験の短答式試験の合格者数を発表した。

もっと見る