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「牛肉や寿司を…」配膳ロボットから〝他人の注文〟を横取り 犯罪になる?
飲食店内で料理や飲み物などを指定の客席まで運んでくれる「配膳ロボット」。ファミリーレストランなどで見かけることも珍しくなくなりました。店側にとっては便利な存在ですが、一方で悪用されるケースもあるようです。
配膳ロボットが運んでいる食べ物を注文していない客に“横取り”されたというSNSでの投稿がこのほど話題となりました。
投稿者は実際に被害を受けたことがあるといい、一番安いコースを選んだグループがより高価な飲食物を運んでいる配膳ロボットから奪っていったそうです。配膳ロボットは店員と異なり、横取りを防いだり、とがめたりするような機能を備えていないため、悪意のある客への対処はできません。
横取りされた客、対応に追われる店それぞれが困ったであろうことは容易に想像できます。自分たちが注文したものより高価な飲食物を狙っていたのであれば、より悪質な行為といえそうですが、横取りしたらどんな法的責任を負うことになるのでしょうか。冨本和男弁護士に聞きました。
グローバルダイニング訴訟、控訴へ 弁護団は「実質勝訴、形式敗訴」「主権者にボールを投げかけた判決だ」
飲食チェーン「グローバルダイニング」が、東京都から受けた新型インフルエンザ対策特別措置法(特措法)に基づく時短命令は違憲・違法だとして、損害賠償を求める訴えに対し、5月16日の東京地裁判決は、同社への時短命令は違法としたものの、命令を発出した東京都知事に過失はなかったとして、原告の請求を棄却した。
判決後に開かれた会見で、同社の長谷川耕造社長は、判決を聞いた際の心境を問われ、「主文で『棄却』と言われたときはガクっときたが、(その後述べられた判決)要旨をしっかり聞いたら、こちらの主張が75%受け入れられたのかな」と話した。
原告の請求棄却という結論については、「都が勝った形になる」と表現。「このままでは納得がいかない」として、控訴の意向を示した。同社代理人弁護団によると、控訴の手続きは既にしてきたという。
風俗嬢に貢いで「借金まみれ」のダメ夫 妻「養育費もらえるなら離婚したいけど」
夫が風俗嬢に貢ぎ多重債務に陥ってしまったーー。妻から弁護士ドットコムニュース編集部に体験談が寄せられました。
女性によれば、結婚10年目にして夫の風俗嬢との不倫が発覚。それもかなりの入れ込みようで「彼女と同棲用のマンションまで借りていました」と言います。しかも、ただの遊びではなかったのです。風俗嬢にお金を使うため複数の消費者金融から借り入れていました。
相談者の女性は離婚したいと考えていますが、借金のある夫が養育費、慰謝料を支払えないのではないと心配しており、経済面への不安から腹をくくることができないようです。多額の借金を抱えた夫であっても、養育費や慰謝料を支払わせることは可能なのでしょうか。氏家信彦弁護士に聞きました。
伊藤詩織さんに山口さん代理人「被害後に加害者を気遣う言葉、社会常識ではありえない」
ジャーナリストの伊藤詩織さんが、元TBS記者の山口敬之さんから性暴力被害にあったとして慰謝料など1100万円の損害賠償を求めた訴訟の口頭弁論が7月8日、東京地裁(鈴木昭洋裁判長)で開かれた。
伊藤さんと山口さんの尋問が実施され、伊藤さんは「やめて、痛いと伝えてもやめてくれなかった」と訴え、山口さんは「同意はあった」と話し、双方の主張は対立した。
午前から昼休憩を挟み、午後にまたがる形で2時間近く行われた山口さんの代理人弁護士による伊藤さんの尋問。
山口さんの代理人が「強姦被害にあった人が、加害者に安否を気遣う言葉を発することはありえますか。一般社会の常識ではありえない」と問いかけると、伊藤さんは「私の知っている常識はあなたの常識とは違います」と答えた。
(1)伊藤詩織さん裁判詳報 「自分を守ることに必死だった」あの日を振り返る
(3)「伊藤さんから積極的に誘ってきた」山口敬之さん、伊藤詩織さんの主張に反論
(4)元TBS記者の山口さん「なだめるような気持ちで性行為に応じた」伊藤詩織さんの主張に反論
「人質救出のため『イスラム国』周辺国への支援を留保して下さい」ネットで署名活動
中東の過激派組織「イスラム国」が日本人2人を人質にとり、2億ドルの身代金を要求する動画を公開したことを受けて、インターネット署名サイト「change.org」では1月20日から、人質救出を求める署名活動が展開されている。
署名の発起人は、安倍晋三首相が「イスラム国」の周辺国に2億ドルの支援を表明したことを留保して、2人を救出するよう求めている。署名は21日20時30分の段階で、3300人を超えた。
「傍聴席減らす」新型コロナで裁判所が異例措置 希望者「入りたい」とトラブルも
新型コロナウイルスの感染予防対策として、傍聴席を減らす異例の措置をとる裁判所が増えている。傍聴制限をかけなくても、それぞれの裁判官が法廷内で「席の間隔を空けて座るように」と傍聴人に呼びかけるケースもある。
最高裁では、傍聴人に対し間隔を1メートル程度空けて座わるよう指示。全国の裁判所に対しても、政府の専門家会議や世界保健機構(WHO)から示されている知見を参考に予防対策について情報提供をしているという。
一方で、傍聴席に制限が設けられていることを知らなかった傍聴人と職員の間でトラブルになった裁判所もあり、事前にホームページで知らせるなど、周知徹底も求められている。
毎日10分の「たばこ休憩」、2年で「100時間超」に…大阪府職員に訓告、処分は妥当?
喫煙者の多くがとっている勤務中の「たばこ休憩」。そのあり方をめぐって、議論を呼びそうな出来事が報道された。
舞台となったのは大阪府庁。40代の男性職員が今年4月、たばこを吸うために職場を離れたとして、「訓告」の処分を受けていたのだ。6月5日になって各報道機関が報じた。男性はすでに依願退職している。
報道によると、その回数は、過去2年間でおよそ440回、合わせて100時間以上だという。なんとなく多いように思えるが、月22日勤務と考えれば、単純計算で1日計11分程度のたばこ休憩をとっていたに過ぎないという見方もできる。
労働者のたばこ休憩は、法律的にどう考えられるのだろうか。また、この男性の処分は適切なものだと言えるのだろうか。平岡広輔弁護士に聞いた。
「技能実習制度 違反企業マップ」が登場 「反道徳的な行為の撲滅を目指す」
賃金未払いやパワハラなどの問題を起こした受け入れ先をGoogleマップで示した「外国人技能実習制度 違反企業マップ」が登場した。ネットでは「悪質な企業を挙げることには意義がある」などと話題になっている。
企業名や場所を、外国人技能実習機構(OTIT)のウェブサイトに掲載された行政処分の内容など、根拠を示しながら伝えている。
2021年4月1日午前11時現在のマップの様子
違反企業の投稿はユーザーも可能。「デマや信憑性のない情報は絶対ダメ」という注意事項が掲げられており、信ぴょう性の確保が今後の課題になりそうだ。
日本語や英語のほか、ベトナム語、タイ語など計8カ国語から表示言語を選べる。
マンション管理組合が「高齢住民」に悲鳴 漏水しても無視、ベランダに汚物…どんな措置がとれるのか?
各地でマンションの老朽化が問題となる中、住民の高齢化も進み、さまざまなトラブルが発生して、管理組合が悲鳴をあげている。
都内のある分譲マンションでは、老朽化のために漏水が頻繁に発生している。そのたびに住民に協力を求め、何が原因なのか調査をしなければならない。
だが、管理組合の理事をつとめる40代男性は「一人の高齢男性が部屋に立ち入らせてくれないことがあり、しばらく漏水が止まらず、本当に困りました」と打ち明ける。
これ以外にも、弁護士ドットコムには「認知症が疑われる高齢夫婦が住んでいるが、ベランダを汚物で汚してしまう。親族の連絡先を調べたい」「独居の高齢者が共用部分にゴミを捨ててしまい、困っている」といった相談が寄せられている。
高齢住民に対して、マンション管理組合はどこまでトラブル解決のための措置を取れるのだろうか。
宝塚歌劇団"パワハラ"、機関誌「宝塚グラフ」が遺族に謝罪へ 上級生の"非常識"発言掲載
宝塚歌劇団の劇団員だった女性が死亡した問題で、女性にヘアアイロンでやけどさせたと指摘されている上級生の発言を掲載した機関誌『宝塚GRAPH(グラフ)』の発行元「宝塚クリエイティブアーツ」は、女性の遺族側に謝罪する意向を示した。弁護士ドットコムニュースの取材に2月28日、回答した。
問題とされる発言は、2023年11月号(10月19日発売)に掲載されたもので、女性が亡くなった20日後に発行された。記事では、上級生が稽古に持っていく荷物について、「ヘアアイロンを持っていこうかな」などと発言していた。
この発言について、遺族側代理人は「遺族の心情を傷つけるものだった」と批判し、同社に対して記事が掲載された経緯の説明を求めるとしていた。同社の株主は、阪急電鉄株式会社(100%)。