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「生みの親」から「育ての親」へ橋渡し――「赤ちゃん縁組」始めるNPOが寄付を募集
2015年12月19日 10時50分

病児保育を展開する認定NPO法人「フローレンス」が、「生みの親」から「育ての親」に赤ちゃんを託す「赤ちゃん縁組」事業を来年度から実施するとして、クラウドファンディングで事業資金の募集を始めた。

フローレンスによれば、「性犯罪の被害に遭い、妊娠してしまった」「中絶できる週数を過ぎているが、産んでも育てられない」など、さまざまな事情で、子どもを育てられない女性を妊娠期からサポートし、出産後は「育ての親」希望者に子どもを託す事業だという。

病児保育を展開する認定NPO法人「フローレンス」が、「生みの親」から「育ての親」に赤ちゃんを託す「赤ちゃん縁組」事業を来年度から実施するとして、クラウドファンディングで事業資金の募集を始めた。

フローレンスによれば、「性犯罪の被害に遭い、妊娠してしまった」「中絶できる週数を過ぎているが、産んでも育てられない」など、さまざまな事情で、子どもを育てられない女性を妊娠期からサポートし、出産後は「育ての親」希望者に子どもを託す事業だという。

●「生みの親」「育ての親」それぞれを継続的にサポート

専門の相談員が「生みの親」の出産前から相談を受け、病院への付き添いや生活支援により、安心して出産できるようサポート。また、さまざまな研修を行い、慎重に選定した「育ての親」に、子どもを託すという計画だ。そして出産後、「育ての親」には子育て支援を、「生みの親」には社会復帰に向けた支援を行い、継続的にサポートする。

フローレンスの駒崎弘樹代表は12月16日に東京都内で開かれたイベントに登壇し、赤ちゃん縁組み事業を立ち上げる目的を次のように語った。

「この日本で2週間に1人、生まれたばかりの赤ちゃんが虐待死している。海や山やゴミ箱に捨てられ、息絶えている。なぜ、そんな悲劇が生まれなければいけないのか。望まない妊娠に加えて、貧困や社会的な孤立、精神的障害や性犯罪被害者といったことがあり、やむにやまれず、赤ん坊を捨てなくてはいけないという状況がおきている。こうした状況をなんとか解決したい」

クラウドファンディングで寄付を募ることについて、フローレンスの担当者は、弁護士ドットコムニュースの取材に対して「このような事業は、国からの援助が全く受けられない。しかし、とても長い期間の継続的な支援を想定しているため、多くの費用が必要だ。子どものために最善の仕組みとして運営していきたい」と話している。

寄付の目標金額は2500万円。募集開始から4日目となる12月18日16時現在、1595万円が集まっている。集めた資金は、生みの親の入院・出産費用の立て替えや、育ての親への研修費、相談員の人件費、生みの親へのアフターフォローと自立支援などにあてる予定だという。

クラウドファンディング「READY FOR?」(「赤ちゃんを虐待死から救う『赤ちゃん縁組』事業を立ち上げたい」)で、2016年2月16日まで寄付を受け付ける。https://readyfor.jp/projects/akachan-engumi

(弁護士ドットコムニュース)

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