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やり直しを決めた夫婦、経営難の商店「手作りマスク」で奇跡の打開…コロナ禍、読者の物語
2021年02月20日 08時27分

感染者は減少傾向にあるとはいえ、まだまだ先も見えず大変なコロナ禍。そんな中でも、ハッピーな出来事は起こっています。

弁護士ドットコムニュースのLINE登録者に「コロナ禍で起きたハッピーな出来事」について呼びかけたところ、心がほっこりするエピソードがたくさん寄せられました。一部を紹介します。

感染者は減少傾向にあるとはいえ、まだまだ先も見えず大変なコロナ禍。そんな中でも、ハッピーな出来事は起こっています。

弁護士ドットコムニュースのLINE登録者に「コロナ禍で起きたハッピーな出来事」について呼びかけたところ、心がほっこりするエピソードがたくさん寄せられました。一部を紹介します。

●コンビニ店員の対応に涙

北海道に住む介護士の女性(50代)は、マスクが品薄だった2020年春ごろ、とあるコンビニ店員の対応に涙が出たと言います。

「毎日出勤途中に寄るコンビニの若い男の子。顔見知りになり挨拶を交わすようになりました。介護士の私は時間が不規則なので昨日は来なかったとか親しく話すようになりました。

ある日のこと。 『お仕事なにしてるんですか?』 『私介護士なんです』 『マスクありますか?』 『全然買えなくて洗って使ってます』 『今入荷しました。いくつ欲しいですか?』 『1人一つですよね?一つ欲しいです』 『現場で頑張る人に買って欲しいんです』 『…ありがとう』

涙が出てきました。春先のマスクのない時期のお話です。その後入荷するとこっそり取っておいてくれた若い男の子。今でもそのコンビニは毎日利用しています」

自粛期間中に宅配を利用する人も増えましたが、都内在住の50代女性は、配達員の心配りに感動したそうです。

「昨年のことです。いつものようにネット購入したミネラルウォーターを玄関前に置いてもらえるように伝えました。

しばらくして玄関へ取りに行くと段ボールに付箋が付いてました。見ると『とても重いのでお気をつけくださいませ』とありました。

ヤマト便の方々はいつも丁寧ですがこれまでにそのようなことはなく嬉しく感動したことを覚えています」

●お互いに忘れていた思いやりを大切に

家族関係に変化があらわれた人も。都内在住の女性は、夫と大喧嘩し離婚の話まで出たものの、2人でよく話し合い仲直りしたそうです。

「喧嘩がエスカレートして離婚まで思い詰め、別居まで決めようとした時、離婚の話をしました。

すると泣きながら『それで君が幸せならわかった』と言った主人。私が結婚指輪を返すとき『今までありがとう。私はあなたを苦しめたくないから別れる。寂しい時はこの指輪を見て私を思い出して』と言ったら、結局二人とも泣いてしまいもう一度やり直せないか話し合いました。

生活が苦しい話、ストレスを感じた態度、お互いを思いやりを忘れてた事も気づきました。お互いに忘れていた思いやりを大切にして、仲直りして無事、今に至ります。

喧嘩になると意地を張り相手を責めてしまう自分の欠点も、反省しました。家族がいることや一人じゃない心強さも、ありがたいとわかりました。夫婦喧嘩をしてから、自分の性格を反省する事が出来た事は1番ハッピーです」

●就活オンライン化で交通費かからず

新型コロナウイルスにより、対面を避けるためあらゆる場所でオンライン化が進みました。これによるプラス面を語る人も複数いました。

都内在住で福岡県に就職を希望していたという大学生(22)は、就職活動で交通費が浮いたと喜んでいます。

「大学4年で、就職活動をしていました。私は地方への就職を希望していて、本来であれば面接などで逐一現地へ出向かなければならないのですが、すべてリモートになり、交通費が一切かかりませんでした。その点においては本当に良かったです」

これまで遠方の企業の選考に参加するには、交通費や宿泊費が就活生の大きな負担となっていましたが、今後はそのハードルが下がりそうです。

また、都内の50代女性は「PTA活動がほぼなくてよかった」と打ち明けます。学校に関する集まりなどにも変化があったそう。

「保護者会で集まるときでも時間は短く、紙面での保護者会をおこなうときもありました。また、今まで欠席連絡は連絡帳に書いて近くの同級生に持っていってもらわなければいけかったのですが、今年度は電話、メールがOKになり本当にありがたかったです」

●経営難のコミュニティーカフェが復活

経営難になった近所のコミュニティーカフェが、手作りマスクの販売により閉店をまぬがれた——。こんな情報を寄せた50代女性は、「年代問わずで助け合えた」と振り返ります。

「よく利用するコミュニティーカフェは、カフェ兼小物販売のお店でした。コロナが深刻化する直前に、お惣菜を毎日納品していた方が高齢を理由にお辞めになり、目玉商品が無くなったせいで売上が激減して存続が危ぶまれる状況になりました。

コロナ禍が始まった頃、店内に何年も前から置かれてた手作りマスクは、すぐ売り切れました。それで、店主と相談して、2月頃から手作りマスクを納品させてもらうことになりました。

まもなく本格的なマスク不足が訪れた途端、手作りマスクはたちまち売り切れるようになりました。

マスクが常設商品になった5月には、店の売上は右肩上がりに回復。年配の常連客は近場で安心して安くマスクを入手でき、縫い手は暇な時間に小遣い稼ぎと、三方が喜ぶ素敵な商売ができました」

女性によると、今も5人くらいが常時手作りマスクを出品しているそうです。

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