16301.jpg
眞子さん結婚「今の日本は誹謗中傷の全盛期」「新しい皇室の有り方、議論を」弁護士の声
2021年11月07日 09時48分

秋篠宮家の長女眞子さんが10月26日、小室圭さんと結婚しました。

2人の結婚をめぐっては、圭さんの母親の元婚約者との金銭トラブルが継続的に報じられ、批判の声が高まると同時に、批判のレベルを超えた誹謗中傷も目立ちました。

弁護士ドットコムでは、11月2日から5日にかけて登録弁護士にアンケートを実施して、211人から回答が寄せられました。その結果を3回にわけて紹介します。今回がラストとなる3回目です。

秋篠宮家の長女眞子さんが10月26日、小室圭さんと結婚しました。

2人の結婚をめぐっては、圭さんの母親の元婚約者との金銭トラブルが継続的に報じられ、批判の声が高まると同時に、批判のレベルを超えた誹謗中傷も目立ちました。

弁護士ドットコムでは、11月2日から5日にかけて登録弁護士にアンケートを実施して、211人から回答が寄せられました。その結果を3回にわけて紹介します。今回がラストとなる3回目です。

●「期待されながら司法試験に落ちたショックには同情できる」

結婚についての感想や皇室・皇族のあり方など、自由回答欄でコメントを募ったところ、次のような声が並びました。

「外野に害されず、幸せな家庭を築いていって」「世間という訳の分からない意見を無視して」「お幸せに」など、多くの弁護士が祝福の言葉を寄せました。

「結婚に関する報道は異常なバッシングとしか言いようがありません」と、メディア批判も相次ぎ、「芸能人へのやっかみのようなもので、気にしていない国民がここにもいることを知って欲しい」とのコメントもみられました。

小室さんに対しては「司法試験合否報道は単なる事実報道なので、それ自体はなんとも思わない」「期待されながら司法試験に落ちたショックには同情できる」「2月の無事合格を祈念しております」といったエールも送られました。

誹謗中傷にまつわる意見も寄せられています。

「皇族に用いられる財源の透明化が進めば、『根拠のない誹謗中傷』は減るものと考える。 日本を脱出せざるを得なくなったことは残念ですが、今の日本なら仕方ないことです」

「現在の日本は、誹謗中傷全盛期であると考えており、今後は、開示請求が簡便になったり、ウェブサイトの自主規制の強化や刑事罰の厳罰化などで、徐々にではあるが減少していくと思う。未来には、小室夫婦の批判がとんでもないとんでもない状況であり、重大な権利侵害であったという世の中になっていくと考える」

「母親の元婚約相手などという全くの他人から、法的根拠が不明な請求があっただけで、若い2人の結婚を批判する週刊誌の論調に、世間が騒ぎすぎだと思う。若い2人が傷つくのは当然で、プライバシー侵害だとも思う」

●「然るべき說明は必要」という注文も

一方で「皇族の立場であった以上、然るべき說明は必要」という注文もありました。

「皇族が婚姻することは、全くの自由恋愛とは異なることを、改めて認識することになった。結果的にご自分たちの想いを貫けたので、良かったとは思うが、今後自立した婚姻生活が出来るのかの点に、注目が集まる気がしてならない」

「現代における天皇制は、偶々皇室に生まれた少数の人たちの犠牲のもとに存在する制度であると感じた」

眞子さんの結婚を機に「新しい皇室の有り方は議論されるべき」という声も。

「女性天皇、女性宮家を制度採用しないと皇統を維持していけないのではないと思う」

「皇室制度については、その制度趣旨を含め全体的に見直すべきと考える」

「天皇制は皇室の人たちの負担が大きいので、積極的には賛成ではないです。しかし、継続するのであれば、女性天皇を認め、男女関わらず直系の第一子優先とし、男の子を産む責務から解放してあげるべき」

新着記事
一般的なニュースのサムネイル

同性婚訴訟、東京高裁が「合憲」判断 全国で唯一判断割れる結果に…弁護団「きわめて不当な判決だ」

性的マイノリティの当事者が、同性同士が結婚できないのは憲法に反するとして、国を訴えた裁判(東京2次訴訟)の控訴審で、東京高裁(東亜由美裁判長)は11月28日、現行法の規定を「合憲」と判断した。

一般的なニュースのサムネイル

最高裁で史上初の「ウェブ弁論」、利用したのは沖縄の弁護士「不利益にならない運用を」

裁判の口頭弁論をオンラインで実施する「ウェブ弁論」が今月、初めて最高裁でおこなわれた。

一般的なニュースのサムネイル

夫の「SM嗜好」に苦しむ妻、望まぬ行為は犯罪になる?離婚が認められる条件は?

パートナーの理解を超えた「性的嗜好」は、離婚の正当な理由になるのでしょうか。弁護士ドットコムには、そんな切実な相談が寄せられています。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「答え合わせしたい」日テレの拒否は「適正手続」の観点から問題?

コンプライアンスの問題を理由に番組を降板し、活動を休止していた元TOKIOの国分太一さんが、11月26日に東京霞が関で記者会見を開きました。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「録音の削除求められた」消さないと違法だったの?弁護士が解説

解散したアイドルグループ「TOKIO」の国分太一さんが11月26日、東京都内で記者会見を開き、日本テレビ側から番組降板を告げられた際、会話を録音しようとしたところ、同席した弁護士からデータの削除を求められたと明らかにした。一般論として、法的に録音の削除に応じないといけないのだろうか。

一般的なニュースのサムネイル

「サケ漁はアイヌ文化の主要な部分」日弁連、アイヌ施策推進法の改正求める意見書

日本弁護士連合会(日弁連)は11月20日、「アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律」(アイヌ施策推進法)の5年見直しに際し、アイヌ集団の権利保障やサケ漁の権利の法整備などを求める意見書を公表した。同法附則第9条の見直し規定に基づき、文部科学大臣や農林水産大臣など関係機関に提出した。

もっと見る